(訪問診療/外来手術)
褥瘡治療当院における褥瘡治療について
診療案内
在宅療養されている患者様の中には、褥瘡(床ずれ)でお悩みになっている方・ご家族様が多くいらっしゃいます。褥瘡は複合的要素で発生する疾患であり、局所治療だけでなく、その原因に応じた総合的な治療を行う必要があります。
私たちは褥瘡処置以外にも、訪問看護ステーションや介護支援専門員、ヘルパーなどの医療介護従事者へ情報共有しながら、褥瘡の原因となる環境の改善や栄養指導等も行っております。
また当院では、軟膏や被覆材を使用した治療以外に外科的治療も実施しており、訪問診療での治療が難しい場合は、必要に応じてクリニック内の手術室で外科的治療を行える体制を整えています。
私たちは褥瘡処置以外にも、訪問看護ステーションや介護支援専門員、ヘルパーなどの医療介護従事者へ情報共有しながら、褥瘡の原因となる環境の改善や栄養指導等も行っております。
また当院では、軟膏や被覆材を使用した治療以外に外科的治療も実施しており、訪問診療での治療が難しい場合は、必要に応じてクリニック内の手術室で外科的治療を行える体制を整えています。
褥瘡とは
褥瘡は「床ずれ」とも言われているように、骨の出っ張った部分の皮膚がベッドや椅子等に圧迫され血流が長時間途絶え、局所的に皮膚が赤い色味をおびたり、ただれたり、ひどい場合は穴が開いてしまう疾患です。
後頭部付近や肩、肘、腰や臀部、かかと等が特に出来やすく、麻痺があって体が動かしづらい方や、寝たきりの患者様をケアする際には特に注意しなければならない疾患です。
後頭部付近や肩、肘、腰や臀部、かかと等が特に出来やすく、麻痺があって体が動かしづらい方や、寝たきりの患者様をケアする際には特に注意しなければならない疾患です。
褥瘡の治療
褥瘡は医療介護従事者の中でも「仕方がない」「治療をしても治らない」と考えられていた時代もありましたが、現在では褥瘡も他の疾患と同様に原因があり、正しい医療が提供されれば治療することができます。
訪問診療での治療
訪問診療では主に、
①軟膏治療②被覆材治療③内服薬治療④外科的治療⑤除圧指導⑥栄養指導を行います。
①軟膏治療②被覆材治療③内服薬治療④外科的治療⑤除圧指導⑥栄養指導を行います。
-
1軟膏治療褥瘡の状態に合わせて、正しい外用薬を選択し、感染予防しながら肉芽の形成・上皮化を促進していきます。
-
2被覆材治療創面を清潔にしたうえで、創部を閉鎖し湿潤環境を形成して滲出液の量をコントロールしていきます。
滲出液のなかに創傷治癒因子がたくさん含まれており、創傷治癒に最適な被覆材の選択を専門医が実施いたします。 -
3内服薬治療褥瘡の感染が強い場合は抗生剤の投与を検討します。細菌が多くついている場合は傷の治りを遅くし、ひどい場合は全身に菌が回ってしまうこともあるため注意が必要です。
内服治療や点滴などは、患者様のご病状に合わせて判断致します。 -
4外科的治療褥瘡に壊死組織が多く付着している場合や、皮下組織、筋肉や骨が露出しているような重度褥瘡の場合は、外科的治療を検討します。
-
5除圧指導褥瘡の大きな原因の一つが皮膚の阻血であるため、皮膚に圧力がかからないよう除圧指導を行ってまいります。
-
6栄養指導創傷治癒には栄養状態が大きく影響しますので、患者様それぞれの状態に合わせた栄養指導も実施しております。
外来での治療
褥瘡に壊死組織が多く付着している場合や、皮下組織、筋肉や骨が露出しているような重度褥瘡は、
外科的治療を検討しますが、自宅での実施が難しい場合は、クリニック内の手術室での外科的治療を検討します。
①死んだ組織(壊死組織)の切除②皮膚切開術を検討します。
外科的治療を検討しますが、自宅での実施が難しい場合は、クリニック内の手術室での外科的治療を検討します。
①死んだ組織(壊死組織)の切除②皮膚切開術を検討します。
-
1壊死組織(壊死組織)の切除壊死組織が付着していると肉芽形成や上皮化の妨げになるため、外科的に摘除します。
また感染が拡大しているような場合は積極的に壊死組織を切除します。
不良肉芽といった血行の悪い組織を除去することで症状の改善に繋がります。 -
2皮膚切開術褥瘡にはポケットと呼ばれる皮膚の下に潜り込んだ空洞ができることがあり、洗浄がうまくできず感染が拡大することがあります。
その場合は局所麻酔をしてポケットを切り開くことで褥瘡の内腔を開放して感染から創部を守ります。感染を伴うポケットは早急な対応を要することが多く、迅速に判断し、治療に繋げます。
担当医
より専門性の高い外来診療を実施する医師は、院長の西野をはじめ、経験豊富な形成外科専門医チームが担当致します。
-
西野 輝泰三番町クリニック 院長
-
名取 悠平形成外科専門医
-
林 明辰形成外科専門医